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ジャーナリズム×人材育成

「良い記事が書ける能力とは」。記者の人材開発について研究しています。

東大生、トップアスリート……。あらゆる分野で「一流」と呼ばれる人の共通点とは!?

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気が付けばもう5月。急に暑くなってきました。つい先日、と言っても3月ですが、大学院修士課程を修了しました。激動の2年間でしたが、何とか走りきることができました。

 

振り返ってみれば、高校時代はサッカーの名門校でプロ入りするチームメートを間近で見て、新聞記者時代には政治家や官僚らを取材し、東京大学では研究のトップランナーたちを目の当たりにしてきました。そう考えると、大変運が良いというか、幸せなことだなと思います。

 

私は決して一流ではありませんし、むしろ5流ぐらい(笑)から這い上がってきたタイプの人間なのですが、出会ってきた人々の話を聞く中で、一流になるための秘訣は何なのかということを常々考えてきました。

 

◆一流の人の共通点

あくまで持論ですが、その分野で卓越した人の共通点、つまり一流になる秘訣は、「継続」なのではないかということです。

 

目標や目的に貪欲に向かいつつ、そのための活動を継続すること。あまり面白くない答えかもしれませんが、「魔法の粉」みたいなものは存在しないのです。

 

僕は在学中、東大生に「何で東大に入れたと思う?」という質問を繰り返し尋ねてきました。中には、「死ぬほど勉強しました」という人もいましたが、多くの人は「何で東大入れたかわからない。そんなに勉強したという意識がない」といいます。

 

こういう答えが返ってくると、「あぁ、やっぱり頭の出来が違うんだ」と思って質問をやめてしまいますが、僕は納得がいかなかったので、あえてさらに質問を重ねました。

 

すると、いろいろ出てきます。高校時代、始業時間より1時間早く来て毎日勉強していたとか、寮に入っていたから勉強時間が決まっていたとか、幼少期から哲学書をひたすら読んでいたとか、彼らの大学までの生活が見えてきました。

 

そう、彼らにとって勉強はルーティンなのです。毎日苦しい思いをしてやっていると感じているなら、相当意志が強くないとなかなか続かない。でも、彼らは努力を努力と思わないレベルでやっている。

 

確かに、イチロー選手が自宅で毎日素振りをしていたからといって、「家でコツコツと素振りをして努力をしています」とは言わない。本田選手が全体練習を終えてから個人練習をするのも特別なこととして語らない。

 

毎日歯を磨くのと同じように、当たり前のこととして体に覚えこませているように感じます。

 

でも、毎日続けるってしんどくない?相当強い意志がないと無理だよ、なんて思いがちです。

 

ここであきらめる人が多いように思います。しかし、ここで、一工夫です。

 

どうすれば持続可能になるか。

 

それはルーティンです。

 

一流の人は、このルーティン化する作業がうまい。

 

では、どのようにルーティンにするのか。そのポイントを挙げてみたいと思います。

 

 

◆ルーティン化するための4つのポイント

 

1.心理的障壁を下げる

「寝る前に、翌朝に着る服を決めて、朝はスムーズに家を出られるようにしているよ」。東大のゼミの先輩は、職場に行く2時間前に毎朝カフェに行って研究をするそうです。できるだけ心理的障壁を下げられる環境を作って、家からそのカフェに向かう。毎日同じ場所、同じ席にすわる。まずはそこが第一段階の目標。そうすると、毎朝その場所に行かないと気持ち悪くなってくる。その後、毎朝、目的達成のために締め切りを設けながら、課題をクリアする。このようにして段階的にルーティンにしていくそうです。

 

2.毎日必ず確保できる時間帯を選ぶ

また、ルーティンを行うには、なるべく邪魔をされない時間を選ぶことです。急な用事や依頼が舞い込むような時間帯には向かないです。そうなってくると、必然的に朝を選択する人が多いように思います。会社勤めの人であればお昼休みなど、毎日必ずやってくる時間に入れるのもありかもしれません。

 

3.ルーティン化する準備にはストイックになる

心理的障壁を下げること、時間を確保することにストイックになることです。例えば、早朝にルーティン作業をする時間を持っているとしたら、当然夜の準備が重要です。飲み会などで夜遅くまで、エンドレスな飲み方をしてしまうと、翌朝は動けなくなる可能性が高いです。時間を定めてさっと帰る、もしくはそういう日は元から特別なオフ日に設定しておくことが重要かと思います。グダグダしてしまうと、たちまちルーティンは消えていきます。毎日コツコツ繰り返す。そして、休む日は休む。その習慣化が大事なのでしょう。

 

4.ここ一番の勝負強さ「ピーキング」を意識する

自分の定めたタイミングに最大の力が発揮できるようコントロールすることをピーキングと言います。コツコツと継続を繰り返しつつも、その行為がどこにつながっているのかを見失っていてはいつかモチベーションが下がってしまう。「いつか舞台に立つ日はやってくる」。地道な毎日ですが、常に目標到達地点を念頭に置きつつ行動することが重要です。

 

◆「短期間追い込み型」では越えられない壁

私は、コツコツが苦手な人間でした。というか、今もそうです。どちらかというと、短期間で寝食を忘れて一気に追い込む方が得意な私にとっては、継続的な取り組みは難しい。

 

でも、東大に行って、それだけでは越えられない壁があることに気付きました。一つの道を極めるというのは、地道な作業です。

 

そう、スプリントではなく、マラソン。うさぎとかめの話ではないですが、積み重ねていかないと一流にはなれないのです。

 

人は苦しいことを永続的に続けていくことは難しい。ですから、苦しくない程度に毎日コツコツやる。それが結果として、大きな成果となる。

 

スプリントを得意としつつも、マラソンもできたら、きっと見たことのない景色が広がる。そう信じて、持続可能な研究活動を模索し続けたいと思います。

 

それではお元気で。